消費者物価指数予測:8月から12月まで5%以上、コア指数は8月から12月まで4%以上

 まずは、消費者物価指数についてみていきましょう。直近の2021年7月の値は前年同月比+5.4%、コア指数も+4.3%とFRBが目安としている2%を大幅に上回る値となっています。

米国消費者物価の推移(2019年1月~2021年7月)

出所:米労働省労働統計局

 今後を予測する上ではコロナウイルス感染症の影響を低減させるために、食品・エネルギーを除いたコア指数の1年前の値である+1.6%と直近値である+4.3%の平均値の+2.95%で上昇していくものと仮定します。また、本来であれば季節調整をすべきですが、ここでは季節調整はしないものとします。

 今後の予測は次のようになります。

出所:米労働省労働統計局の公表データを基にマネーブレイン作成

 この予測では、消費者物価指数は年末においても5%台の高水準が続く形となっています。コア指数のほうも4%台の高水準が続き、目安である2%を大きく上回る値となっています。