8月11日に発表された7月の米国消費者物価指数は前年同月比+5.4%で、5月、6月、7月と3カ月連続でFRB(米連邦準備制度理事会)が目安としている2%を大きく上回る5%台が続いています。

 パウエル議長は「物価上昇は一時的だ」との発言をかたくなに変えていませんが、「2020年4月、5月の物価水準が低かったので、2021年の4、5月の数値が高く出てもそれは一時的」というベース効果による一時的な上昇の時期は既に過ぎており、直近では「一時的な供給制約によるもの」という表現にその要因も変わってきています。

 物価上昇が高止まりする可能性はないのか、今後の米国の消費者物価指数とPCEデフレータについて予測をしていきたいと思います。