投資初心者へ:決算発表後の株価急落は今後も永遠に続く

 株式投資を始めたばかりの初心者の人は、この決算発表シーズンにおける株価の乱高下を目の当たりにすると、驚いてしまいます。そして、「いったいどうすればよいのだろう?」と途方に暮れてしまうでしょう。

 株式投資の怖さを感じた方も多いかもしれませんが、決算発表後の株価急落のリスクは、株式投資をしている限りは、いつまでも付きまといます。

 決算発表の前に、決算発表後に株価が上がるのか下がるのかを予測しようとしている方もいますが、事実上、極めて困難だと思います。

 決算の内容がよいのに売られたり、逆に決算の内容が悪いのに買われたりすることもありますし、決算発表前から上昇していても、決算発表後に上昇が加速するケースも急落するケースもあります。ふたを開けてみないとなんとも言えない、というのが実際のところです。

 ですから、できるだけ早く、決算発表シーズンの株価の乱高下には慣れてしまった方がよいです。

 単に怖がるのではなく、保有株の株価が急落することがあることを理解し、それに対して自分はどのようなルールで対応していくかを決めることが必要です。

 それができれば、いちいち決算発表シーズンごとに慌てることもなく、冷静に対応することができます。

 筆者であれば、決算発表シーズンに関係なく、常に25日移動平均線超えで買い、25日移動平均線割れで売り、というルールを原則としていますので、それに従って動くだけです。

決算発表後の株価急落が怖いなら…やっておくべき2つのこと

 もし、決算発表後の株価急落が怖いのでできるだけ避けたいと思っているなら、次の2つをやっておくべきでしょう。

 1つ目は、そもそも決算発表の前に保有株を売却してしまうことです。そうすれば物理的に株価急落に巻き込まれることはありません。

 しかし、この方法だと決算発表により株価が急落ではなく急騰した場合に、その株価上昇に乗ることができなくなってしまいます。

 そこで筆者は、できるだけ複数の銘柄に資金を分散させることでリスク軽減を図っています。これが2つ目です。少数の銘柄のみだと、運悪く保有銘柄の全てが決算発表後に急落してしまう可能性もありますが、銘柄数が多いほど、急落してしまう銘柄の割合は減らすことができます。

 何がなんでも決算発表後の急落は避けたいのであれば1つ目のことをやっておくべきですし、急落により損失が大きくなるリスクを軽減したうえで急騰にもできるだけ乗りたいというのであれば2つ目のことをやっておくのがよいと思います。