子供に価値がゼロにならない資産を託す。金(ゴールド)ならばできる

 では、運用益をどのように子供に託せばよいのでしょうか。「贈与」の手段ということですが、長期的に毎年、金100グラムバーを贈与するのが一つのアイデアであると、筆者は考えています。

図:託すもの、託し方の例

出所:筆者作成

 金(ゴールド)には「価値の保全」機能があるため、価値がゼロにならないだけでなく、金(ゴールド)を親から受け取った子が、(不要であれば)また子に渡すこともできます。

 また、不動産と異なり固定資産税がかからない、投資になじみがない人でも実感がわく、魅惑の光を放って輝いているなどの特徴があります。これらは、託す資産に金地金(ゴールドバー)を選ぶ確固たる動機になると思います。

 冒頭で述べたとおり、保管の仕方、盗難防止策の講じ方など、事前に考慮すべき点はあります。運用する対象に万能な商品がないのと同じで、託す資産にも万能なものはないわけです。メリット、デメリットを調べながら、ご検討いただくのが良いと思います。