今週の指標:NYダウ平均株価

 季節的に8月の相場は弱く、新型コロナの感染拡大を嫌気して売られる場面が出てくる可能性があります。

 ただし、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で金融緩和を解消するには、長い道のりになるとの見解が出されており、大きく下げる場面があっても押し目買いのチャンスになる可能性があります。

 民主党のインフラ投資が超党派で前進しており、経済の回復期待を後押しすることになります。ただし、ハイテク株の上昇ペースは短期的には減速となりそうな感じです。

先週の動き

 先週は、史上最高値圏で主要3指数はマチマチの動きとなりました。

 週始めの7月26日(月)は、主要3指数そろって5日続伸し、連日の最高値更新となりましたが、27日(火)はアジア株の下落や翌日にFOMCを控えていることで、3指数は6日ぶりの反落となりました。

 28日(水)はFOMCを受けて、NYダウとS&P500種株価指数は続落、ナスダック総合株価指数は反発とマチマチの動きでした。

 29日(木)は、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長による、テーパリング(量的緩和の縮小)は急がないとの発言を受け、NYダウとS&P500は最高値更新、ナスダックは小幅続伸しました。

 週末の30日(金)は、アマゾンの4-6月期売上高が、過去3年間のうちで初めて市場予想に届かなかったことで大幅下落となり、つれて主要3指数とも売られました。