6月相場のアノマリー

 6月相場の過去21年の平均パフォーマンスはNYダウが▲0.7%、S&P500が▲0.5%、ナスダックが+0.7%と買っても売ってもあまりもうからない月である。

NYダウのシーズナリーチャート

(過去20年の平均)
出所:エクイティクロック

 シーズナリーサイクルからは、10月末まで株式市場の大きな買い場は来ないので、それまではトレーディングベースで相場に挑むべきだろう。

 株式相場と同様に、6月の為替相場も方向性がなく、ジグザグ相場がシーズナリーパターンである。

ドルインデックス先物のシーズナリーチャート

(過去20年の平均 上昇=ドル高・下落=ドル安)
出所:エクイティクロック

 2021年は水星逆行が3回あり、2回目の水星逆行は5月30日から6月23日、3回目は2021年9月27日から10月19日である。水星逆行中はトラブルが起きやすく、テクニカル指標もダマシが多いという。

 シーズナリーサイクルの専門家であるジェフリー・ハーシュによると、米国株式市場は6月の2週目に大暴落したことがあるという(2008年6月・1930年6月)。6月相場は慎重な運用を心掛けたい。