相続財産8,000万円では相続税対策は必要か?

 自分には関係ないようで、意外と関係する人も多いのが相続税。特に都心部であれば、土地の値段が相対的に高いため、持ち家があれば、それだけで十分に相続税の課税対象になってきます。

 小規模宅地の特例を使うことで相続税はかからなくなる場合でも、相続税の申告書は提出する必要があります。

 先日、こんな相談がありました。

「財産が全部で8,000万円くらいあります。相続税対策をしておいたほうがよいですよね?」

 聞くと、不動産業者からアパートを建てて相続税の節税をした方がよいですよ、と言われたそうです。

 これに対し筆者は「そのくらいの財産であれば相続税の節税など無理にする必要はないのでは?」と答えました。