成長株選び、3つのポイント

成長株選びのポイント1:業績

 では、筆者はどのような視点で成長株を選んでいるのか3つのポイントからお伝えしたいと思います。

 まず一つめは、当たり前ですが業績です。株価が大きく上昇している銘柄の業績を見ると、その大部分が毎年増収増益、今後の予想も増収増益となっています。

 もちろん、そうでない銘柄であっても株価が大きく上昇するケースもありますが、可能性からいえば、毎年増収増益となっている銘柄の方がより大きく上昇することが期待できます。

 したがって、例えば『会社四季報』を見て、毎年10%以上売り上げや利益が伸びている銘柄を探し、来期以降の予想も10%以上の増収増益になっているものをリストアップするとよいでしょう。

 増収増益であっても、その率が大きくないとあまり株価も反応しないので、10%以上といったような高めの基準を設けた方がよいと思います。

成長株選びのポイント2:投資信託・外国人の持ち株比率

 二つめは、投資信託や外国人の持ち株比率です。成長株として株価の大きな上昇が実現するには、個人投資家の買いだけでは到底足りません。機関投資家や外国人投資家といった、プロ投資家が大量に買ってくれることが株価上昇の原動力になります。

 したがって、彼らが魅力的な投資対象と思っているかどうかを確かめる必要があります。

 そのために手っ取り早く確認できるのが投資信託や外国人の持ち株比率です。こちらも『会社四季報』に載っています。

 もし持ち株比率がゼロとか、ゼロに限りなく近いのであれば、彼らの投資対象になっていない可能性が高いので、筆者も投資対象から外します。

 理想は数%程度で、かつ増加傾向にあるものです。投資信託や外国人がその銘柄を買い進めていることが分かるからです。

 10%以上になっていても問題はありませんが、すでに投資信託や外国人がかなり買っている状態ですから、もし業績のピークアウトなどで株価が天井をつけたなら、彼らの売りで大きく下落する可能性もある点には注意しておきましょう。