今日の注目通貨:ドル/円、「ドル弱気」

 先週のドル/円は、FOMC議事録公表後に、108.57円(先週の安値)から109.30円までドル高/円安に戻しました。一部のFOMCメンバーが「緩和縮小」の検討を主張していたことが明らかになって、ドルが買われたからです。しかしドル高は続かず。ドル/円はすぐに失速して108円台に逆戻りしました。

 FOMC議事録後のドル高がすぐに勢いを失った理由は、これが新たな「ドル買い」ポジションをつくる動きではなく、「ドル売り」ポジションの調整的買い戻しにすぎなかったと考えることもできます。マーケットは「ドル弱気」派が多数で、タカ派的なFOMC議事録も考えを変えるほどではなかった。今週はまず「ドル弱気」の立場からマーケットをフォローしたいと思います。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成