【失敗談2】優待廃止や減配で株価が下落したところで買い増し。株価がさらに下落

【失敗談1】で説明した通り、優待廃止や減配を発表した銘柄は、損切り売却すべきと考えています。

 株の初心者で、損切りができないのはやむを得ないところもあります。問題は、下がった銘柄をさらに買い増しすることです。企業内容をよく調べて、業績が改善することを予想して買うならば良いですが、ただ株価が下がったというだけで買い増しするのは、傷を深めることが多いので厳禁です。

 個人投資家にも、いろいろな投資スタイルがあると思いますが、もっとも多いタイプは「逆張り」タイプです。「株価が上がったら売り、株価が下がったら買い」と判断する方が多いようです。その結果、個人投資家全体の売買を見ると、日経平均が上がると売りが増え、下がると買いが増える傾向が鮮明です。

 往来相場、一定の範囲で上がったり下がったりを繰り返すだけの間はそれで良いのですが、トレンドが出るときに逆張り投資は失敗します。株価が2倍になるような成長株を、たった10%くらい上がったところで売ってしまうことになるし、株価が半値になってしまうような問題銘柄を、株価が下がったというだけの理由で、買ってしまうことになるからです。

 私がファンドマネージャーの時、よくわからない理由で保有銘柄が急落した時は、理由を考える前に売却していました。理由を考えているうちに、どんどん下げが加速することが多かったからです。