最もやってはいけないパターンとは?

 このように、キャピタルゲインを狙うのであれば会社の業績の伸びや割安度に着目しますし、インカムゲインであれば配当利回りや業績の安定性、配当性向などに着目します。

 そのため、どちらの利益を狙うかにより、選択される銘柄は大きく異なります。

 このとき、最もやってはいけないパターンは、キャピタルゲインからインカムゲイン、もしくはインカムゲインからキャピタルゲインへの「すり替え」です。

 例えば、キャピタルゲイン狙いで選んだ株の株価が値下がりを続け、含み損を抱えてどうにもならなくなったとき、「長期保有してインカムゲイン狙いに切り替えよう」というのはよくありません。

 逆に、インカムゲイン狙いで選んだ株の配当金が減らされて株価が大きく下落したとき、「長期保有してキャピタルゲイン狙いに切り替える」というのもお勧めできません。

銘柄選びは、何の利益を狙うかによって異なる!

 このように、インカムゲインを狙うときに選ぶ銘柄と、キャピタルゲインを狙うときに選ぶ銘柄とは異なります。したがって、インカムゲイン狙いで失敗したなら潔く売却するなりして仕切り直しをすべきですし、キャピタルゲイン狙いの場合も同様です。

 銘柄選びをして、実際に投資したらそれで終わりではありません。売却ルールについてもしっかりと決めておき、大きな損失を被らないようにするのもとても重要なことです。