TOPIXは中期的な下落トレンド入りの可能性高まる。NASDAQは粘り腰
最後に、週足のボリンジャーバンドとMACDで日米の中長期的な方向性を整理していきたいと思います。
■(図4)TOPIX(週足)ボリンジャーバンドとMACD(2021年4月23日取引終了時点)
TOPIXの週足のボリンジャーバンドは、直近まで続いていた「バンドウォーク」状態が一旦終息し、株価がプラス1σ(シグマ)を下抜ける状況となっています。
過去にも同様の場面がありますが、時折株価が反発する場面を見せながら、いずれもマイナス2σ付近まで下落していたことが分かります。
下段のMACDも下抜けクロスが出現しているため、中期的な下落トレンド入りの可能性が高まっていますので、よほどの買い材料や相場のムードの改善がない限り、しばらくは積極的に上値をトライするのは難しくなったと考えられます。
■(図5)米NASDAQ(週足)ボリンジャーバンドとMACD(2021年4月23日取引終了時点)
その一方で、「粘り腰」を見せているのが米NASDAQです。プラス1σを度々下回りながらも、バンドウォークへの復活を遂げています。足元も同様に、株価がプラス1σに復活してきたほか、下段のMACDもシグナルを上抜けしそうな状況です。
今週の米国株市場は、NASDAQ上場のいわゆる「GAFAM」と呼ばれる、グーグル(アルファベット)、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトの決算が予定されていますので、決算後の市場の反応が相場の方向感に影響を与えるカギになりそうです。