3月の売買代金ランキング(人気株)

 売買代金(=流動性)の低下が目立った3月の新興株市場。例えば、前月トップのBASEは、前月末の25日移動平均売買代金201億円に対して半減(92億円)しました。米長期金利上昇で、米国でもバリュエーションの高いグロース株が調整。海外ヘッジファンドも売買していると目される大型ネット株(BASEやフリー、AIinsideなど)が売り対象に。水準を切り下げるなかで、流動性の低下によって押し目買いのエネルギーも細り、結果的に大きな下落になった印象です。

 その流動性低下のきっかけは、3月後半のIPOに短期マネーが流れ込んだこと。直近IPOでいえば、2月上場のQDレーザが3月の25日移動平均売買代金(109億円)ではトップでしたが、QDレーザも上場日(2月5日)から2月末までの売買代金移動平均は300億円でしたので、3分の1程度に激減してこの金額ということ。3月にマザーズに上場したベビーカレンダーやAppier、ジャスダックに上場したシキノハイテックに短期マネーが向かいました。

市場 コード 銘柄名 3月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均値
(億円)
月間
騰落率
東証マザーズ 6613 QDレーザ 1,338 463 109 -18.9%
東証マザーズ 4477 BASE 1,593 1,748 92 -25.1%
東証マザーズ 4385 メルカリ 5,020 7,897 74 -2.0%
ジャスダック 4582 シンバイオ 1,131 433 67 -15.9%
東証マザーズ 4563 アンジェス 1,068 1,421 46 5.8%
東証マザーズ 4478 フリー 9,400 4,673 44 -14.1%
東証マザーズ 4488 AIinside 35,550 1,391 44 -13.4%
東証マザーズ 4934 Pアンチエイジ 12,170 1,061 37 69.0%
東証マザーズ 4436 ミンカブ 4,410 609 32 9.6%
東証マザーズ 4485 JTOWER 8,570 1,771 31 -5.2%
東証マザーズ 3689 イグニス 2,998 470 31 28.0%
東証マザーズ 2160 ジーエヌアイ 2,173 997 26 8.1%
東証マザーズ 6182 ロゼッタ 2,437 260 24 -7.2%
ジャスダック 2484 出前館 2,437 2,083 23 -13.2%
ジャスダック 2702 マクドナルド 5,100 6,781 23 -3.4%
東証マザーズ 6612 バルミューダ 7,240 598 23 15.5%
東証マザーズ 4425 Kudan 4,700 361 23 46.9%
東証マザーズ 7342 ウェルスナビ 3,615 1,648 22 19.7%
東証マザーズ 3913 sMedio 1,278 26 20 29.6%
ジャスダック 6890 フェローテック 2,209 824 19 4.0%