日本にいるならつみたてNISAを活用すべき

──ここまでインデックス投資と個別株投資についてお伺いしましたが、実際に何に投資すべきかは投資金額によっても違うと思います。そこで、元手が100万円だったら何を買うべきかお聞かせいただけますか。

 どのような組み合わせにするか迷うところですが、1つ確かなことがあります。もし僕が日本にいたら、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)を活用するということです。本来、投資で利益を得ると20%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら税金を払う必要がありません。絶対にオトクですから、使わない手はないでしょう。

──つみたてNISAは、年間の投資限度額が40万円ですから、100万円のうち40万円を充てるということですね。

 はい、そういうことです。

──その40万で何を買いますか。

 つみたてNISAを使えるのは、国が定めた基準を満たす投資信託と一部のETFに限ります。そのなかから選択することになりますが、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」など、米国株に投資する投信信託も多く含まれますから、僕なら、それらのどれかを選ぶと思います。

──残りの60万円はどうしましょうか。

 できるだけリスクは負いたくない、少しずつでいいから着実に増やしたいという人は100万円すべてインデックス投資に回すのも手だと思います。ただ、繰り返しますが、個人的には個別株にトライしてほしいですね。先ほど挙げた銘柄の中から、どれか購入してみてはどうでしょうか。

もし日本にいて、100万円あったら? もみあげさんのバーチャルポートフォリオ

日本に戻れたら一番につみたてNISAを始めたい、というもみあげさん。つみたてNISAでしっかり節税しながら、堅調な米国株、成長期待の小型・中型株、注目のETFなどを取り混ぜて運用するつもり。節税効果抜群のNISAは投資家のキホンのき

──外国株式というと敷居が高く感じる人も多いと思うのですが、必ずしもそうではない、初心者でも手軽に始められることがよくわかりました。今日はどうもありがとうございました。

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