今回は米国株ブロガーの1人、もみあげさんにインタビュー。もみあげさんは日系サプライチェーン企業に勤務していますが、数年前、辞令で米国の駐在員となり、以来、在米・東海岸付近の某都市に在住。2018年に米国株投資を始め、個別株、投資信託、ETF(上場投資信託)など、さまざまな米国株投資を行っています。ご自身の投資歴や推奨銘柄について聞きました。

▼もみあげさんProfile

日系サプライチェーン企業に勤務し、数年前に米国駐在員に。2018年ごろから米国株投資を始めた、兼業投資家。投資ブログ『もみあげの米国株投資─お金で幸せになる!─』やTwitter(@momiage0088)で、米国株や米国経済にまつわる情報を発信。著書『もみあげ流 米国株投資講座』がある。無類のサッカー好き。

米国に赴任してから投資を始めた

──今、日本は午後1時ですが、そちらは夜中ですよね。まさに「どっちかの夜は昼間」ですね(笑)。お仕事終わりでお疲れのところ、ありがとうございます。

 いえいえ、僕は昨年からずっとリモート勤務で、今日も家で仕事をしていましたし、全然大丈夫です。

──いきなり失礼なことを聞きますが、もみあげ、ないんですね(笑)。

 そうなんです。自分にはないので、もみあげのある人への憧れがあり、このハンドルネームにしました(笑)。もみあげがないのに「もみあげ」を名乗ると会社にもバレにくい、という利点もあります(笑)。

取材時、日本は昼間だが米国は夜中すぎ。まさに「どっちかの夜は昼間」状態。

──昨年秋に発売された著書『もみあげ流 米国株投資講座』を読ませていただきました。投資信託やETFから、GAFAM()、高配当株、成長株まで幅広く網羅していて、これから米国株投資を始めたいという人にピッタリの本だなと思いました。

GAFAM/世界のIT市場をけん引する5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)のこと

 ありがとうございます。

──今日は注目銘柄などもお聞きしたいのですが、その前に投資を始めた経緯を教えてください。

 日本にいた頃は、実は投資なんて考えたこともなかったです。お金を貯めようという意識すらありませんでした(笑)。それが、あることを境に少しはお金のことを考えなきゃいけないと思うようになったんです。

──あることとは?

 うちの実家は、もともとはわりと裕福だったのですが、あるとき、家に借金があることが判明したんです。父も母もかなり収入はあったらしいんですが、お金にまったく無頓着で、浪費しまくっていたら、とんでもないことになっていて(苦笑)。なーんか家の経済状態が苦しいみたいだなーと思っていたら、結構な借金があると聞いてがく然とし、自分もこのままだとヤバいかもしれないと考え始めました。浪費家の血を引いているわけですし(笑)。さらに、実家の借金を少しは助けてやりたいという気持ちが出てきました。それともう1つ、米国に赴任したことも大きかったですね。

──というと?

 こっちでは「投資で資産を形成する」というのは当たり前のことなんですよ。みんな普通に投資信託や株式を買っています。そんな現実を目の当たりにし、これはもう指をくわえているわけにはいかないと思いました。