インデックスから個別株投資まで一通り経験

──投資意識に目覚めてから、まず何から始めましたか?

 僕と同じ日本人駐在員で、投資ブログをやっている人を発見し、その人のブログを読んで、どうやったら株や投資信託が買えるのか、投資にはどんな商品があるのかなどを勉強しました。当時は「ETFって何だ?」「バフェットさんって誰だ?」みたいな感じでしたが、あれこれ考えていても始まらないので、とにかく買ってみました。

──まずは実践だったんですね(笑)。最初は何を買ったんですか。

 たしか…よく覚えてないんですが、新興国を対象とするETFだったと思います。ただ、今思うと当たり前なのですが、1週間経ってもほとんど値動きがなかったので、「何かつまらんなぁ…」と思って、個別株投資を物色し始めました。といっても、その頃はコカ・コーラとかP&Gとか大型株のみ、買ってましたね。

──値上がり益を狙うというより配当金目当てということですか?

 最初はそうでした。ただ、続けているうちに、本格的に売却益を狙ってみたいと思うようになったんです。それでGAFAMなども買うようになり、さらに昨年からは短期間で株価上昇が見込める小型の成長株も買っています。

──短期間で株価上昇が見込めるとは、例えばどういう銘柄ですか。

 今後の成長が期待できるEV(電気自動車)関連とか、クリーンエネルギー関連とか。あと、半導体銘柄なんかも買いました。

──まだ投資を始めて3年程度だと思いますが、インデックスに大型株、GAFAM、小型成長株と、速足で一通り経験されたわけですね。

 はい。実際、半年ほど前のポートフォリオを見ると、インデックス10%、高配当株5%、連続増配株10%、GAFAM10%、成長株50%、ESG銘柄15%、現金10%という感じです。

半年ほど前のポートフォリオと大きく違うのはキャッシュポジションの増。半年前は中長期戦略で成長株をじっくり保有していたが、値動きが激しい2021年4月ごろとなると、上がったらすぐ利益確定する必要があるため、投資スタイルも短期トレードに転向。自然と、キャッシュポジションが増える傾向へ。市況の変化に柔軟に対応しているもみあげさんならではのスタイル転向だ。