東証の市場区分変更によって何が変わる?
──ところで、2022年4月に東京証券取引所の市場区分が変更されます。現在の4市場から「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編される予定ですが、このことが株主優待に影響を与えるのではないかという見方があります。
わっけさんはどう思われますか。
多少は影響があると思います。というのも、現在の東証1部上場企業はプライムへの移行を目指すと思うのですが、プライムでは必要な株主数が大幅に緩和されます。
現在は2,000人必要なのですが、プライムになると800人に変更されます。つまり、無理に株主を増やす必要がなくなるんです。
──株主を増やすために株主優待を導入する企業は少なくなりそうですね。
はい。今現在、株主優待を導入している企業のなかにも廃止に踏み切るところが出るかもしれません。
──株主優待制度のある企業は激減してしまうのでしょうか。
それはないと思います。株主優待は2000年代に入った頃から急速に普及したのですが、今では全上場企業の3分の1近くが導入しています。個人投資家からの人気もどんどん高まり、優待目的で投資を始める人も増えています。
そんな状況がガラリと変わるようなことは考えにくいです。仮に廃止に踏み切る企業が出たとしても一部に過ぎないと思います。
──優待ファンも心配は不要でしょうか?
僕はそう思います。
──安心しました! 次回は3月権利確定の優待銘柄などについてお伺いします。
わっけさんに聞く、優待投資の魅力―インタビュー【前編】
わっけさんが選ぶ、3月権利確定の優待銘柄―インタビュー【後編】