はじめに

 今回のアンケート調査は2021年2月22日(月)~2月24日(水)の期間で行われました。

 2月末の日経平均は2万8,966円で取引を終えました。月足ベースでは4カ月連続で上昇し、前月(1月)末終値(2万7,663円)からは1,303円の上げ幅となりましたが、月間の値幅(高値と安値の差)は3,065円と大きくなったほか、月末にかけての急落によって節目の3万円台や2万9,000円台も下回っていて、荒っぽい展開でした。

 あらためて、月間の値動きを振り返ってみると、米個人投資家による一部の投機的な動きによる、いわゆる「ゲームストップ株の乱」で下落した前月末から反発する格好で上昇基調を強めていきました。脱コロナの経済・社会活動再開に伴う正常化期待や金融緩和といった、これまでの見方に加えて、ワクチン接種の進展や想定よりも堅調な企業決算、米追加経済政策への期待なども追い風となり、日経平均は約30年ぶりに3万円台に乗せ、一時3万714円まで値を伸ばす場面も見られました。

 その後は上値が重たいながらも3万円台を維持する動きがしばらく続いていましたが、米長期金利の急ピッチな上昇をきっかけに米株市場が急落、日本株もその流れを受ける格好で売りに押される展開へと転じていきました。

 このような中で行われた今回のアンケートですが、6,300名を超える個人投資家からの回答を頂きました。日経平均と米ドル/円の見通しDIは、それぞれ「株高・円安」の結果となり、月末の急落局面が反映されていないとはいえ、ポジティブなムードが優勢の見方が続いています。

 次回もぜひ、本アンケートにご協力をお願いいたします。