やってはいけないJ-REIT投資の注意点

 J-REITは株式と同様に証券取引所で売買できるが故に、株式投資と同じように考えて投資してしまう方がいます。一方で逆に、実物の不動産投資と同じように考えてしまう方もいます。

 REITは不動産へ投資していますが、金融商品でもあります。そのため、メリットもデメリットもあるので、失敗しないために、やってはいけないポイントをお伝えします。

やってはいけないJ-REIT投資:1

値上がり益を第一の目的に投資する

 J-REIT投資は値上がり益ではなく、一番注目するべきは不動産収入から入る分配金の利回りです。高利回りであればあるほどよいというわけではありませんが、投資口価格が上昇して利回りが下がれば、J-REIT投資のうまみも少なくなってしまいます。

 物件の管理や物件取得によって利回り向上を目指している点が、事業で利益を追求していく株式会社とは大きく異なる点といえます。

やってはいけないJ-REIT投資:2

REITが不動産物件を選ぶ基準を見ていない

 J-REITの銘柄をいろいろ比較してみると、保有している物件の用途やその投資目的はさまざまです。

 不動産の分配収入を期待する点は共通ですが、純粋に不動産投資を目的にしているREITの他、運用している不動産投資法人のグループ企業が保有する物件のREITや、本業の事業拡大のための資金調達の手段になっているREITもあります。後者のREITだからダメというわけではありませんが、REITの投資先である中身の不動産がどんなものなのか、基準がどうなっているか、まずは確認することを忘れないようにしましょう。