J-REITの投資のポイントは?

 そして、不動産に投資しているREITと一言で言っても、投資先の不動産の種類によって、投資の魅力や注意点も異なります。

 特にコロナ禍では、投資先が物流系のREITは大きく上昇している一方で、投資先がホテル系のREITは壊滅的で分配金を大きく減配した銘柄も少なくありません。

 大きく分けて、J-REIT市場の物件の用途は次の表の6種類に分かれています。

 そして、1種類の用途物件を主体に投資する特化型REIT、2種類の用途物件を保有している複合型REIT、3種類以上の用途物件を保有している総合型REITに分類されています。

 自分の投資目的や不動産市況の見通し、さらにJ-REITの保有物件や今後の物件取得予定に合わせて投資先を選択することが投資のポイントです。

  REIT
物件用途
特徴
1 オフィス 会社の事務所が入居するオフィスビルが対象。景気動向を受けやすい
2 物流施設 単なる倉庫ではなく、物流を集約化する施設が対象。コロナ禍で需要が伸びている
3 商業施設 郊外型のショッピングセンターなどが中心。オフィスと比べて賃貸契約の期間が長く、 景気に左右されにくいといわれている
4 住宅 住まいなので不景気でも家賃が安定しているが、景気が上向き時には恩恵が少ない
5 ホテル ホテルや旅館を対象。コロナ禍で壊滅的な影響を受けている
6 ヘルスケア施設 病院や介護施設などが対象。REITでのシェアはかなり少ない