1月の売買代金ランキング(人気株)

 1月の新興株市場は、12月特有の2大懸念事項(【1】IPOラッシュによる資金吸収、【2】節税目的の損出し売り)がなくなり、地合いが良くなることが毎年期待されます。1月もマザーズの上昇に期待した投資家は多かったと思いますが、月間で上昇したとはいえ、難易度の高い展開でした。コロナ再感染の動向(緊急事態宣言の再発令)、1%を超えた米長期金利の動向など不確実要素が加わったことが理由です。難易度が高いでいえば、前回の緊急事態宣言後に大相場になったDX関連のAIinsideや、巣ごもり特需株の出前館などは下落。一方で、メルカリ、BASE、マクアケなどは上昇と、上がる株と下がる株の違いが見えにくかったことも挙げられます。

 流動性面は、前月に比べて改善。12月末時点では25日移動平均売買代金が100億円超の銘柄がBASE1銘柄でしたが、1月はBASE含めて3銘柄に。そのうち2銘柄(バルミューダ、ウェルスナビ)は12月IPO銘柄でした。また、売買代金ランキング上位20社の中でも、12月IPOが7社ランクイン。上場翌月も売買したくなるような、今後に期待させるIPOが12月は多かったということでしょう。とはいえ、バルミューダを除けばいずれも月間騰落率はマイナス…月後半は良かったものの、月前半の大崩れが尾を引きました。

市場 コード 銘柄名 1月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均値
(億円)
月間騰落率
東証マザーズ 6612 バルミューダ 8,250 656 173.5 68.4%
東証マザーズ 4477 BASE 10,730 2,354 163.6 9.9%
東証マザーズ 7342 ウェルスナビ 2,503 1,141 126.4 -1.1%
東証マザーズ 4167 ココペリ 6,240 462 81.4 -14.9%
東証マザーズ 6255 エヌピーシー 810 179 80.8 6.6%
東証マザーズ 4488 AIinside 64,900 2,495 79.9 -11.6%
東証マザーズ 4385 メルカリ 5,040 7,915 75.5 10.2%
東証マザーズ 4169 エネチェンジ 4,080 238 65.2 -16.7%
東証マザーズ 4485 JTOWER 11,330 2,341 65.1 5.9%
東証マザーズ 4165 プレイド 3,440 1,296 62.8 -7.4%
東証マザーズ 4168 ヤプリ 6,030 724 56.2 4.0%
東証マザーズ 4479 マクアケ 8,850 1,033 48.8 7.3%
東証マザーズ 7694 いつも 4,425 248 44.1 -13.4%
ジャスダック 2484 出前館 2,700 2,308 42.2 -14.0%
ジャスダック 1407 ウエストHD 4,395 1,556 33.8 -7.4%
東証マザーズ 4563 アンジェス 1,198 1,594 33.7 -3.8%
東証マザーズ 4480 メドレー 4,970 1,535 33.3 9.5%
東証マザーズ 4475 HENNGE 8,260 1,322 32.5 -0.7%
東証マザーズ 3914 JIG-SAW 12,800 864 30.7 14.8%
東証マザーズ 6027 弁護士コム 11,700 2,605 29.9 14.3%