相場格言:いつまで続く上昇相場「まだはもうなり」「節分天井、彼岸底」って何?

 2020年末から2021年の初めにかけて、世界中の金余りの中で、ファンドを通じ株式に資金が流入し、予想を大きく超える上昇となっています。バブルのピーク時に見られるような、買い遅れまいとする投資家が浮き足立って買いに走っているという面があるかもしれません。上がり続ける株はありませんので、どこかでいったん急落調整に入る可能性も考えておいた方がいいかもしれません。

 2020年12月初めごろは、トランプ米大統領(当時)とバイデン次期大統領(同)の絡み合いから政治不安もあり、ほどよく株価が休みを入れながら4月ぐらいまで上昇するシナリオも考えていましたが、ここにきて年末、年始の異常な上昇は相場水準を無視しているのも事実です。

 目先の事例として、ビットコインの価格が2019年10月初めごろは100万円前半でしたが、2020年12月に200万円を超え、2021年に入って300万円超え。その後430万円まで上がって、1月12日の早朝に▲20%超えの340万円まで暴落しました。

 相場の格言の中には、相場の上下動のリズムを表してあるものがあります。この時期は「節分天井、彼岸底」という相場格言があります。米相場に由来していますが、節分の時期(2月上旬)に高値をつけ、彼岸の時期(3月中旬)に安値をつける習性を表したものです。

 日本企業の2020年10-12月期決算が2月2日の節分前後までに発表され、よくても悪くても一区切りつくところで、下げのきっかけになってもおかしくありません。2月初旬までは注意しておくのがよいでしょう。全員が強気になっているからこそ注意です。