日本で流行る「鬼滅の刃」、米国で流行る「FIREムーブメント」

 2020年、日本の国内最大の流行(はや)り、ヒット作品といえば、やはり「鬼滅の刃」でしょう。2019年放送のアニメ版がじわじわと人気を高め、劇場版は史上最高の興行収入を記録しました。そして、多くのグッズがちまたにあふれています。

 わが家の子ども二人も、学校や保育園でのブームがあって、一緒に動画配信サービスで視聴しましたが、見事にハマっていました(刺激的な表現があるので、視聴時は親同伴でフォローしつつ見せました)。劇場版も初日に連れていきました。

 さて、劇場版では炎柱の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)さんが活躍し話題となりましたが、実は米国でも「炎」に注目が集まっています。

 それは「FIREムーブメント」と呼ばれるものです。

「Financial Independence, Retire Early」の略で「FIRE」というわけです。日本語にそのまま訳せば、「経済的独立の獲得と、それにもとづく早期リタイア」ということになります。

 このFIREムーブメント、個人投資家目線で少しひも解いてみましょう。