ソフトバンクGの値動きが日経平均の上値トライに影響

 そして、最後の三つ目は、日経平均の寄与度の大きいソフトバンクGの値動きです。

■(図3)ソフトバンクG(日足)の動き(2020年12月25日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週末25日(金)に日経平均は前日比で0.04%安でしたが、同日のソフトバンクGは3.15%安となっていて、日経平均を54円ほど押し下げていました。もしこの日のソフトバンクGが堅調だったならば日経平均は上昇していたことになります。

 そのソフトバンクGの値動きを上の図3でみると、25日(金)に「窓」を空けて25日移動平均線まで下落していたことが分かります。株価下落の理由とされているのは、同社が大株主となっている中国企業アリババ集団に、中国当局が独占禁止法違反の疑いで調査を始めたと発表したことです。

 この材料が今週もソフトバンクGの株価の重しになるようだと、日経平均の上値トライが限定的になる可能性があるため、同社の値動きも併せてチェックする必要がありそうです。