株価再上昇には積極的な上値トライのきっかけが必要

 その買いの勢いですが、ここ最近のレポートで毎回チェックしているボリンジャーバンドでも確認していきます。

■(図2)日経平均(日足)のボリンジャーバンド (2020年12月11日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 これまでのレポートでは、ボリンジャーバンドの上昇一服のサインとして、「+1σ(シグマ)を下抜けるかどうか」に注目してきましたが、結局、先ほどの7日(月)の包み足の出現と同時に下抜けてしまいました。ただ、その後の株価は何とか+1σに食らいついているようにも見えます。

 株価再上昇に向けては、包み足の高値(2万6,894円)と、近くて遠い2万7,000円台がハードルになることと、クリスマス休暇入りのタイミングに伴う薄商いで買いの勢いが弱まる可能性があるため、積極的な上値トライのきっかけとなる材料が必要になってきます。

 仮に、力尽きたとしても、ボリンジャーバンドの中心線である25日移動平均線は先週末時点で、節目の2万6,000円台に乗せている他、先月の急上昇が一服した11月17日の株価水準でもあり、2万6,000円あたりが目先の下値メドになりそうです。