本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.88

下値メドは103.36

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

今回の米雇用統計はいつも以上に重要。 果たして結果はいかに?

 12月4日(金曜)のドル/円は円安。米雇用統計発表後に動きました。
この日のドル/円は103.85円でオープンしてからあまり下がらず、東京時間の103.74円が安値。NY時間に入り、米雇用統計後に米長期金利が急上昇したことに合わせて104.25円まで上昇。ただ反発も中途半端で今月の高値104.75円には届きませんでした。終値は104.19円。

 12月4日のユーロ/ドルはユーロ安。今月に入ってから調子に乗るユーロ/ドルは、この日も買い優勢。欧州時間に1.2177ドルまで2018年4月以来の高値を更新しましたが、米雇用統計発表後は週末のポジション調整もあってドルの買い戻しに遭い1.2110ドルまで下落。買いそびれたトレーダーは1.20ドル以下で待っているため、下げは短期間で終了しそう。

 BLS(米労働省労働統計局)が12月4日に発表した雇用統計によると、11月のNFP(非農業部門雇用者数)は24.5万人増加し、失業率は6.7%に低下しました。

 雇用増と失業率低下は、新型コロナ対策が成果を上げ、経済活動が継続的再開している証拠といえます。しかし、この数カ月間は雇用増のペースは伸び悩んでいます。11月は運輸業や医療部門で顕著な雇用の伸びが見られた一方で、小売業と政府部門の採用は減少しました。

 11月の失業率6.7%は、4月の失業率から比べると8ポイント低下しましたが、新型コロナ拡大前の2月時点(失業率3.5%、失業者580万人)よりもまだ3.2ポイント高い状況。失業者は1,070万人まで減少しましたが、2月時点よりもまだ490万人多い状況。

 失業者のうち、一時解雇者(レイオフ)は44.1万人減の280万人。4月の1,810万人に比べると大幅に少なくなりましたが、2月時点よりまだ200万人多い状況。10月の恒久解雇者(パーマネント・レイオフ)は370万人。前月比ほぼ横ばいですが、2月時点よりまだ250万人多い状況。また、10月の労働参加率はやや下がって61.5%、2月時点に比べると1.9ポイント低い状況。恒久解雇者の減少と労働参加率の上昇は、新型コロナに対する米労働市場の免疫力の強さを示しますが、いずれも10月から大きな変化は見られませんでした。

 雇用統計が「良すぎて、逆に困った」といわれるのはナゼか? 今日の注目通貨をご覧ください。
また雇用統計とビジネスの構造変化については、詳細レポート「雇用者増加は5カ月連続で縮小へ。 なぜ、ワクチンができても雇用は元に戻らないのか?」をご覧ください。

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

4日のドル/円のNY市場終値は104.19円

 前営業日の終値比+0.36円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。