投資対象としては依然、米国が有利か。広がる一方の資産格差

「2020年は過去最大に資産を伸ばすことができました」と振り返るたぱぞうさん。乱高下が続きボラタイルな相場だったが、分散を意識して「これぞ」というタイミングのみで資金を投入。「コロナ・ショックに見舞われた3月中旬をはじめ、3回ほど大きな勝負をしましたが、いずれも成功しました。そのうちの2回は売りが早すぎて、利益を取り逃がした面もありますが、それでも良しとします。売りが早いのは気が弱いからですかね」と笑う。

 来たる2021年もコロナ・ショック以降の2020年同様、好調な相場が続くのだろうか?

「日本およびユーロ圏では緩やかな経済成長が見込まれる中、やはり米国が先進国の中ではナンバーワンの成長性を維持すると思います。適切な地域、適切な国に投資を続ければ、誰でも資産形成ができるような良好な流れは、今しばらく続くでしょう。今後も資産格差は広がる一方なので、投資を続けて自己防衛をしていく他ないと思います。株式以外では、コロナ禍で低迷傾向にある不動産も選択肢の一つだと思いますが、長期的には少子高齢化の影響もあって2040年以後は難易度も増しそうです。予測にこだわるのではなく、そのときどきの状況に応じて、ベストな投資対象や手法を柔軟に探っていく姿勢が大切だと思います」(たぱぞうさん)

たぱぞうさんプロフィール

月間100万PVのブログ「たぱぞうの米国株投資」ではオンラインの勉強会を行うなど精力的に活動。2010年、リーマン・ショック後で底値圏だった米国株投資を始め、飛躍的な成功を収める。著書に『40代で資産1億! 寝ながら稼げるグータラ投資術』(きずな出版)『お金が増える米国株超楽ちん投資術』(KADOKAWA)は中田敦彦氏のYouTube大学で米国株投資を究めるための良書として取り上げられ6万部超えのベストセラー。2020年12月15日には新刊『目指せ!資産1億円!図解でよくわかる たぱぞう式米国株投資』(きずな出版)の出版が予定されている。現在は某投資顧問のアドバイザーも務める。
ツイッターアカウント:たぱぞう@米国株ブロガー@tapazou29