4:持つものと持たざるものの格差拡大

「日本の平均年収はずっと低迷しています。減り続ける給料から月々いくらかのお金を貯蓄に回しても、銀行預金の金利が低すぎてまったく増えません。反対にそのお金を投資に回していたら、大きく資産を増やすことができました。日経平均株価や、それ以上の長期的上昇が続くS&P500など米国株の株価指数を見れば一目瞭然です。この10年、投資をしてきた人と、そうでない人の資産額は大きく差が確実に広がりました。2021年に入っても世界的な金融緩和は急には終わらないので、投資が重要なのはこれからも変わりません。持つものと持たざるものの格差というか、貯金だけしかしていない人と投資をしている人の金融格差はますます広がる一方でしょう」(たぱぞうさん)

5:不動産価格の下落

「新型コロナウイルスのまん延によるリモートワークや外出自粛の影響でオフィスビルや商業施設といったビジネスに絡む不動産だけでなく、個人が住むレジデンシャルについても、徐々に賃料や不動産価格の下落が始まるでしょう。都市部になればなるほど、その傾向は顕著になるはず。個人的には、下がりきったところは買いだと思っています」(たぱぞうさん)

6:マーケットは波乱含みの展開へ

「今に始まったことではありませんが、株式市場は1~2年に1回は大きな市場不安に見舞われます。アフターコロナにおける金融政策の不透明さは、市場が動揺のきっかけになり得るので、2021年は波乱含みの展開になりそうです。2021年のどこかの段階で株式市場が大きく調整する可能性は高いと思います。ただし、大きな下げに対しては、個人的には買いで臨みたいと思います。乱高下が続くような展開では、周囲の情報に振り回されず、自分自身の目線を常に持っておくことが大切です」(たぱぞうさん)