TOPIXも「コロナ克服の先」のゾーンに入れるか?
また、今週はTOPIX(東証株価指数)の動きにも注目かもしれません。
■(図5)TOPIX(日足)の動きとギャンアングル(2020年12月4日取引終了時点)
上の図5は、これまでに日経平均について何度か紹介したことのある2つのギャンアングルです。
3月17日を起点とする「コロナショック後からの戻りトレンド」の赤いギャンアングルと、昨年8月26日を起点とする「コロナショック前のトレンド」の青いギャンアングルの2つが描かれています。
ここで注目するのは青いギャンアングルの8×1ラインです。青いギャンアングルはコロナショック前のトレンドの線ですので、ここを「コロナ克服」のラインとして考えることができます。
日経平均については、すでにこの青いギャンアングルの8×1ラインを上抜け、上値を伸ばす動きとなっていますが、TOPIXについては、8×1ラインのところでもみ合っているように見えます。つまり、TOPIXはまだコロナ克服から先のゾーンに入り切れていないことになります。
もっとも、今週末はメジャーSQが控えているため、先物取引の値動きにつられるかたちで、日経平均だけが大きく動くという展開も想定されますが、TOPIXも8×1ライン超えを達成することができれば、足元の相場の強さを再確認することができるため、年末相場に向けて強気の見方が優勢になってくると思われます。反対に、TOPIXが調整含みだと、先行していた日経平均が下げ始めることも考えられるため、今週はTOPIXの動きがカギを握ることになりそうです。