株価バリュエーション低い、今後の回復を期待

 テクニカル分析だけで今日の7銘柄を選んだわけではありません。パーク24以外はいずれも、株価バリュエーションがきわめて低い「ディープ・バリュー株」(「極めて割安な株」という意味)です。

今、買うべきと考える「景気敏感株」7選:11月11日時点の株価バリュエーション

銘柄名 PER:倍 PBR:倍 配当
利回り
1株配当金
会社予想:円
パーク24 NM(赤字) 3.3 0.0% 0.0
東日本旅客鉄道 NM(赤字) 0.8 1.6% 100.0
三井不動産 16.5 0.8 2.1% 44.0
東京海上HD 21.2 1.1 3.8% 200.0
三菱UFJ FG 10.4 0.4 5.6% 25.0
本田技研工業 12.9 0.6 2.3% 68.0
三菱商事 18.3 0.7 5.4% 134.0
出所:各社決算資料より作成。PERは、10日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。配当利回りは、今期1株当たり配当金(会社予想)を10日株価で割って算出。今期とはパーク24は2020年10月期のこと。他は2021年3月期
 上記7銘柄はいずれも財務良好です。にもかかわらず、株価はパーク24・東京海上以外は、解散価値と言われるPBR(株価純資産倍率)1倍を大きく下回っており、割安と判断できます。

 配当利回りで見ると、三菱UFJ5.6%・三菱商事5.4%が魅力的で、配当利回りから割安と考えられます。

 PER(株価収益率)も含め、総じて株価は出遅れ、割安と判断しています。

 一番大切なのは、今後の収益見通しです。パーク24は、終わったばかりの2020年10月期(決算は未発表)で、会社予想ベースで赤字・無配です。ただし、私は、業績は次期(2021年10月期)から急回復し、いずれ最高益を更新していく力があると判断しています。

 詳しくは以下のレポートを参照してください。

2020年10月28日:「パーク24」買い判断を継続。カーシェア好調、駐車場の利用率回復

JR東日本・三井不動産の投資判断については、以下のレポートも参考にしてください。
2020年4月21日:不安だらけの今だから、改めて注目。買収価値から割安な「ディ-プ・バリュー株」

 三菱UFJ FGの投資判断については、以下のレポートを参照してください。
2020年6月11日:配当利回り5.3%!三菱UFJの投資価値を見直す

 ホンダの投資判断については、以下のレポートを参照してください。
2020年11月10日:トヨタ・ホンダの収益力を評価:自動車株へ投資再開のタイミング到来と判断

 三菱商事の投資判断については、以下のレポートを参照してください。
2020年9月1日:プロが解説!バフェット氏が日本の商社株を買う理由