急反発後でも、株価はなお低位。テクニカル的に良い買い場か

 ご紹介した7銘柄について、「急反発した後だから、もう買いにくい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、これらの銘柄はいずれも、これまで日経平均が戻る中で、ほとんど株価が戻っていなかった銘柄なので、急反発後でも、まだコロナショックの下落をほとんど取り戻していません。

三菱商事・三井不動産・JR東日本の週次株価推移、日経平均と比較:2019年末―2020年11月10日

注:2019年末の値を100として指数化


ホンダ・東京海上・三菱UFJ・パーク24の週次株価推移、日経平均と比較:2019年末―2020年11月10日

注:2019年末の値を100として指数化

 本田技研工業(以下「ホンダ」と表記)は、コロナ前の株価にかなり近づきましたが、その他の銘柄は、コロナ前の株価と比較して、なお低位にあります。

 私は、25年間ファンドマネージャーをやってきて、以下2点を肝に銘じていました。

◆悪材料があってずるずる下がっている銘柄は買ってはいけない。どこまで下げ続けるかわからないから。
◆下げが続いて割安と判断する銘柄が、突然、大きく反発した直後が、もっとも良い買い場である。トレンドが変わった可能性があるから。

 以上2つの観点から、今日紹介した7銘柄は、いずれもテクニカルに良い買い場と迎えていると判断できます。ただし、テクニカル分析は、当たることも外れることもあることをご承知ください。投資判断はご自身で行ってください。