売った後の行動もとても大事

 マザーズ銘柄はバブル気味の状況が続いていたため、天井をつけて下げに転じた可能性が生じれば、適切なタイミングで利食いもしくは損切りの売却を行うことがとても大事です。

 ただ、残念ながらそれでは手落ちであることも事実です。

 株価が天井をつけた可能性があるから持ち株をいったん売却するわけですが、もしかしたらまだ株価は天井をつけていないかもしれません。そうなれば、25日移動平均線を割り込んだ銘柄も再度移動平均線を超えて上昇に転じます。

 したがって、いったん下降トレンドに転じたため売却した後も、売却した銘柄の株価チャートを定期的にチェックし、再度上昇トレンドに転じた可能性が高まれば買い直しをすべきです。

 実際、2020年7月にマザーズ指数は25日移動平均線を割り込み、中小型成長株の多くも同様に25日移動平均線を割り込みました。

 筆者もこのタイミングでいったん売却した銘柄が多かったですが、その後反発して再度25日移動平均線超えで買い直しをしたために、さらに利益を大きく上乗せすることができました。

 今のマザーズ銘柄のように、バブルの可能性が高い銘柄の場合は特に、株価が下げに転じたら天井の可能性があるので一度売る、再び反発したらまだ天井をつけていない可能性があるので買い直す、という作業が大事になってきます。

 将来の株価がどうなるかは誰にも読めません。だからこそ、株価が下がったらどうするのか、再度上げに転じたらどうするのかを、あらかじめルール化し、それを守ることができるようにしておいてください。