「いつ買うか」の重要性を改めて確認

 今回のマザーズ指数急落で、中小型成長株をメインに投資している個人投資家の方は、誰もが少なからずダメージを受けているはずです。でも、そのダメージの差が、人によって大きく異なるのです。

 マザーズ指数のチャートを見ると、コロナ・ショックの下落後、4月上旬に25日移動平均線を超えてきました。個別銘柄も、4月上旬~中旬にかけて25日移動平均線を超えたものが数多くあります。

 このころに買った株であれば、高値からだいぶ値下がりしたとしても、十分に大きな利益で売却することが可能です。

 しかし、10月に入ってから高値付近で買った場合、損切りをしなければあっという間に10%、20%と含み損を抱えることになってしまっています。

 中小型成長株の株価は4月中旬と10月とでは大きく水準が異なります。当然ながら、株価が安いときに買った方が、高くなってから買うよりリスクは小さくなります。

 筆者個人的には、個別銘柄ごとに、25日移動平均線を超えた直後に買うことにより、リスクをだいぶ低減できると感じます。

 実際、4月中旬に買った銘柄が、高値からかなり大きく値下がりしたところで25日移動平均線を割り込んで売却したことがありました。このとき、利益はかなり削られたとはいえ、買い値からは3倍とか5倍で売却できたものもいくつかありました。