日経平均は連日上昇、上放れと勢いの強さも感じられる

 11月相場入りとなった先週末11月6日(金)の日経平均終値は2万4,325円でした。

 2万4,000円台の大台に乗せただけでなく、終値ベースの高値(1991年11月13日の2万4,270円)も約29年ぶりに更新しています。週間の上昇幅は1,348円となり、2万3,000円割れだった前週末から一気に株価水準を引き上げています。

 前回のレポートでは、株価の反発シナリオを想定してはいたものの、「上値のメドは切り下がる」としていたため、参考にされていた皆様にご迷惑をお掛けしてしまいました。お詫びと反省の意を込めつつ、足元の状況から振り返ります。

■(図1)日経平均(日足)の動き (2020年11月6日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 祝日(文化の日)をはさんで4営業日だった先週の日経平均は連日で上昇する展開でした。日々の上げ幅は、前日比で318円、399円、410円、219円といずれも大きく、ローソク足も陽線が並びました。

 株価と移動平均線の位置関係をみても、週初に75日移動平均線から反発した後は、25日移動平均線超え、そして上放れと勢いの強さが感じられ、さらに、前回のレポートで「崩れた」と指摘した上昇ウェッジの上値ラインをも上抜けています。