押し目買いの好機と言えるが、大きな利益を狙うのは難しい?

■(図5)日経平均(日足)とギャン・アングル(2020年9月18日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 3月19日を起点とするギャン・アングルと重ね合わせてみると、足元で200日移動平均線を割り込んでしまった場合、3×1ラインよりも下に位置することになります。トレンドの傾きが緩やかになるため、上昇ウェッジの上値ラインまで株価を戻すには、強力な買い材料と相場の強さが求められます。

 となると、足元の株価下落は押し目買いの好機と考えることができますが、思っているよりも株価が下がらない可能性がある他、図3下段のMACDの線の向きが右肩下がりとなっていること、そして、「上昇しては失速」という値動きのパターンが繰り返される中では、結果的に株価水準が切り上がっても、トレンドに乗って大きな利益を狙うのは意外と難しいのかもしれません。