7~9月期に世界の株式市場から2,000億ドル(約21兆円)が引き揚げられる見込み
「年金基金や政府系ファンドがポートフォリオを調整するため、7~9月(第3四半期)に世界の株式市場から2,000億ドル(約21兆円)が引き揚げられる見込みだとJPモルガン・チェースが試算し、リスクを指摘した。ストラテジストらはリポートで、このマイナスのリバランスは株式市場の厚みが今月、急激に低下したことを考えると、さらに大きな問題だと指摘した」(9月16日 ブルームバーグ 株式市場から21兆円流出へ-日米の年金基金などからJPモルガン試算)という報道が話題となっている。
気になるのは、「株式市場の厚みが今月、急激に低下した」とストラテジストが述べている点だ。
市場の流動性は低下している
下のチャートは、NYダウの選挙年サイクル(オレンジのライン)である。シーズナリーサイクルからみても、9月後半の相場は軟調に推移する可能性があるので、「月末」に向けて注意が必要だろう。
NYダウの選挙年サイクル