本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは106.45円
↓下値メドは105.86円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
気になる「平均物価目標」の中身
今週のメインイベントは、16日水曜日(日本時間17日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、先月のジャクソンホールの経済シンポジウムにおいて、新しい政策ツールとして「平均物価目標」を採用することを発表しました。今回のFOMCは、発表後初めての会合だけに、マーケットの注目が集まっています。
平均物価目標というのは、インフレ率がFRBの目標値2%を一時的にオーバーシュートすることを許容する政策。FRBは長い間、インフレ2%が政策目標であると公言してきましたが、それがいつの間にかインフレの「上限」が2%までと考えられるようになってしまった。インフレ率が上限に達する前にFRBが先回りして利上げするだろうという「認識」がインフレ期待値を抑制することなり、結果としてインフレの上昇を阻んでいるという反省点から、平均物価目標を採用したと考えられます。
FRBの利上げタイミングは当然その分遅くなるわけで、FRBはこれまで以上に積極的な「リフレ政策」を打ち出した。FX的にはドル安政策といえます。
平均物価目標の詳細は、ジャクソンホールでは明かされませんでした。それだけに今週のFOMCをマーケットは期待しているのですが、最近のFOMCメンバーの発言をきくと、具体的数値目標などの議論はまだ十分尽くされていないようです。FOMCの中期的なフォワードガイダンスの正式発表は、大統領選挙が終わった12月の会合まで待つ必要との見方もでています。そうなれば、ドル安は、緩和傾向を強めるFRBを前提にしているだけに、いったん見直しが入ることも考えられます。
今週の経済指標では、16日の米8月小売売上高に注目。失業給付金の減額が消費マインドに悪影響となっている可能性。米議会では追加景気対策の規模や構成を巡って、与野党間で大きく意見が分かれて、11月の大統領選挙前に決着する望みは薄くなっています。
毎ヨミ!FXトップニュース
11日のドル/円のNY市場終値は106.15円
前営業日の終値比+0.01円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
自分に制限をかけないこと。それが大事なんだと僕は学んだ。自分が本当にしたいことなら、何だってやれる - ライアン・ゴズリング(俳優)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
米政府、コロナワクチンの11月1日接種開始へ準備 大統領選挙の直前
ワクチン開発のニュースが株式市場に非常に大きなボラティリティを生み出すことも
ドル:
マコネル米上院院内総務「追加景気対策、議会で成立できるか疑問」
対中金融制裁が激化。中国の米国の大学への寄付金が問題に
米国経済は「非同期的な正常化」に苦しんでいる
借家人の3分の1が「9月の家賃支払いできない」
米大統領選:
トランプ大統領の職務支持率 35% 最新世論調査
円:
観光客1単位の喪失は、収入減3単位に相当。観光客が飲むコーヒーや食事、タクシー料金などは統計に表れていない。実際の影響はデータより3倍大きい
トルコリラ:
2020年GDP(国内総生産)見通しは▲3%
メキシコ:
メキシコ中銀、来年も利下げ継続か FRBの緩和姿勢強化で利下げしやすく
カナダドル:
カナダ中銀も「平均物価目標」の導入を検討か
その他:
テレワークとは、会社の投資の必要性を減らし、株式資本を効果的に使うことでもある
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