株価急落は、突然やってきます。事前の備えができていればいいですが、思いもよらないことが起きるのも投資の世界。

 今回は、急落後の行動・対応についてお伝えします。

株価急落後の対応はどうする

 8月28日の14時すぎ、日経平均株価が突如として700円幅の急落をしました。その理由は、安倍首相退任のニュースが報じられたためです。

 その後、日経平均株価は反発をし、終値では326円安にとどまりましたが、マザーズ指数は5%近い急落となり、個別銘柄の中にも大きく値を下げたものが目立ちました。

 このように、株式投資をしていると、突然大きな下落に見舞われることがあります。この時の対応をどうするかによって、将来の投資成績も大きく異なってきます。

「これは大変なことだ」と慌てて持ち株をすべて売ってしまう人、あるいは「別に大したことない」と持ち株を一切売らずに持ち続ける人…株式投資の正解は1つではありませんからいろいろな考え方があってよいと思います。

 ただ筆者の場合は、たとえ急落が起きようが起きまいが、あらかじめ定められたルールに則って行動します。すなわち、保有株が25日移動平均線を割り込んだら売却しますが、割り込まない間は保有を続けます。

 実際、8月28日の急落により、筆者の持ち株も25日移動平均線を割り込んだものとそうでないものがありました。割り込んだものは速やかに売却しますが、そうでないものは保有を続けます。

 なぜなら、株価急落は金曜日だけで、月曜日以降は再び強い動きが戻るかもしれないからです。そうなったとき、保有株をすべて売ってしまっていると、逆に上昇に乗ることができず、困ってしまいます。だから、25日移動平均線を割り込んだものだけを売却したのです。

 もし、今後も株価下落が続き、保有している株についても25日移動平均線を割り込んだなら、その時売却すればよいだけです。