投資で得た利益が非課税になるNISA。どう運用するか、具体的にどの商品に投資したらいいかお悩みの方に、ファンド運用をしてきた筆者の考えをお伝えします。

「NISA」と「つみたてNISA」の違い>>

お金を分類する

 金融資産の運用を考えるときは、まず金融資産を用途別に以下の3つに分類してください。

1. すぐ使うお金
2. すぐ使わないお金(ただし、場合によっては、すぐ使うかもしれないお金)
3. 当面使わないお金

この分類をもう少し詳しく書くと、以下の通りになります。

1.すぐ使うお金

 生活として必要な費用のため、すぐに使えるようにします。増やすことよりも、いつでも現金として計算通りに使えることが重要で、減るリスクは取れません。そのため、必然的に預貯金で運用することになります。基本の出費に加え、旅行や結婚式のご祝儀などの臨時費用も含めておきましょう。

2.すぐ使わないお金(ただし、場合によっては、すぐ使うかもしれないお金)

 現時点で何に使うかは定かでなく、幾ら必要になるかも不明だけど急に必要になるときに持っておきたいお金です。すぐに出せる状態にする必要はありませんが、資産が大きく減ってしまうようなリスクは取れません。

 このお金は運用目標として、少し運用で減るかもしれないリスクを負いつつ、預貯金より少し高めのリターンを狙うことになります。

3.当面使わないお金

 読んで字のごとく、当面は使わないお金です。イメージとして、10年以上使うことがないお金です。よほどのことがない限り、長期間使うことはないので、一時的に減っても生活に支障をきたすことはありません。そのため、高いリスクを取りながら、高いリターンを狙う運用をすべきで、まさに価格変動が大きい株式等を投資対象とした長期投資に振り向けるべきお金です。