8月28日の日経平均、一時700円の急落も相場崩れず

 先週末8月28日(金)の日経平均終値は2万2,882円でした。前週末終値(2万2,920円)からは38円の小幅安、週足ベースでは2週連続の下落です。

 週末28日(金)の14時過ぎまでの日経平均は2万3,300円台で推移するなど堅調だったのですが、突如として市場を揺るがしたのは、「安倍首相が辞任の意向を固めた」という一報です。

■(図1)日経平均(1分足)の動き(2020年8月28日の取引)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 こうした動きを1分足チャートで見てみると、14時5分過ぎから10分までのわずか数分間で2万3,300円台から2万2,600円台割れまで約700円の急落を見せたことが分かります。

 その後は乱高下となり、途中2万3,000円台を回復する場面も見せつつ、結局この日は前日比326円安で取引を終えています。辞任というキーワードのインパクトで市場がざわついたものの、ひとまず下げ幅を縮小させる動きとなり、相場が崩れなかったことは前向きに捉えて良いと思います。