日経平均は戻り基調の上昇トレンド継続中

 確かに、足元の相場環境の不透明度が増していますが、チャートの形状からはトレンドの転換など、いまのところ大きな変化は見られていません。下の図4は日経平均が底を打った3月19日を起点とした「ギャン・アングル」です。

■(図4)日経平均(日足)の動きとギャン・アングル(2020年8月28日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 3月19日からの日経平均の戻り基調の上昇トレンドは、「1×1ライン」からもみ合いを経て「2×1ライン」を挟んだ動きへと移っていますが、ここを維持できるのか、それとも「3×1ライン」へと向かう動きを見せるのかが今週以降の注目点です。

 少し面倒なのは、今週から9月相場入りとなり、来週末(11日)のメジャーSQを控えた思惑が絡んで値動きが荒くなる可能性があることです。トレンド転換のサインなどを間違えて判断してしまうこともあり得るため、メジャーSQまでは思わぬ株価の上振れ・下振れに対して注意が必要になりそうです。