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日経平均、米ハイテク株の上昇など支えに2カ月ぶり戻り高値更新
7月の日経平均株価は2.6%の下落で、4カ月ぶりのマイナスとなりました。2万2,000~2万3,000円のボックスレンジ内でもみ合いの状況が続きましたが、月末にかけて大きく下げ、マイナスに転じました。
ただ、8月に入ってからは、中旬(17日まで)までで6.4%の上昇となっています。7月末の急落からはすぐに立ち直り、13日には6月9日に付けた新型コロナ急落後の戻り高値を更新しています。
7月に入って、国内では新型コロナウイルスの感染者数が急拡大し、再度の経済活動縮小に対する懸念などが強まり、株式市場の上値を押さえました。一方で、ワクチン開発期待や主要国の金融緩和政策長期化期待、景気刺激策期待が下値を支える形となりました。
7月末にかけては、米4-6月期GDP(国内総生産)の大幅な悪化や104円台前半までの為替円高進行を受けて、一時下げ幅を広げる場面が見られましたが、主力ハイテク株を中心に米国株式市場の堅調な動きが支えとなり、調整場面では押し目買いの動きが活発化する形となりました。
個別では、4-6月期の決算発表が主な物色材料となりました。6月末から8月中旬にかけての上昇率上位銘柄では、チェンジ(3962)、オイシックス・ラ・大地(3182)、DeNA(2432)などが好決算発表で3割以上の上昇率となりました。カプコン(9697)、スクエニHD(9684)、コーエーテクモ(3635)など、ゲーム関連で決算が好感されるものが目立ちました。
大型株では、日本電産(6594)やルネサス(6723)などテクノロジーの一角で強い動きが観測されました。一方、資生堂(4911)やキヤノン(7751)などが決算を受けてきつい下げとなり、躍進が続いたレーザーテック(6920)などは好決算が材料出尽くしと捉えられました。