億り人を目指すために(その4)割安株より成長株

 そしてもう1つ、キャピタルゲインを狙うときは割安株ではなく成長株を選ぶようにしましょう。

 アベノミクス相場により株価が10倍以上になったものは、業績の伸びが続いている「成長株」と呼ばれるものです。

 一方、割安株への投資が悪いわけではありませんが、割安株の株価が5倍、10倍になるということはあまりありません。投資資金に制約のある個人投資家としては、資金効率の良い投資先を選ぶべきです。であるなら、割安株よりも株価が大きく上昇する可能性のある成長株へ投資した方がより大きな利益を狙うことができます。

 なお、景気とともに株価が大きく上下に変動する「景気敏感株」への投資も有用です。景気がどん底にあり、株価が大きく売り込まれているときに景気敏感株を買い、景気が回復して株価が大きく反発したら売る、という方法です。銘柄によっては底値から5倍、10倍と上昇するものも珍しくありませんから、買い時や売り時を誤らなければかなり有効な方法だと思います。

「私には億り人なんて無理!!」と思ってしまったら、そこで終わりです。決して億り人にはなれません。

 でも、頑張ればもしかしたらなれるかも! と前向きな気持ちでいれば、1億円の財産形成はできなくても、5,000万円くらいまでは築き上げることができるかもしれません。

 初めから「無理」と諦めるのではなく、ぜひチャレンジしてみてください。その姿勢こそが、株式投資の成功へつながるはずですから。