NYダウは200日移動平均線上抜け、アイランド・リバーサル時の窓埋めも達成

 そもそも、先週の日経平均が上昇したのは、(1)「抗コロナウイルスのワクチン開発」、(2)「銘柄の物色対象の広がり」、(3)「米国の追加の経済政策」という3つの期待感が米国市場で強まったからです。

 実際に、米NYダウ平均株価は1カ月以上にわたって抜け切れなかった200日移動平均線を上抜け、さらに、「アイランド・リバーサル」時の窓埋めも達成しています。さらに、下段のMACDもシグナルを上抜けしており、上方向への意識を強めています。このままの勢いで6月8日の高値(2万7,580ドル)を超えられるかが次の焦点となります(下の図2)。

■(図2)米NYダウ(日足)とMACDの動き(2020年7月17日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 また、先ほどの日米の株価を引き上げた(1)~(3)の材料のうち、今週は(2)と(3)が注目されそうです。

(2)については、米国ではIBMやインテル、マイクロソフト、国内でも日本電産やディスコなど、日米で注目企業の決算発表が相次ぎます。