パラジウムが上昇率1位、次いで銀
先週は、パラジウムと銀の上昇が目立ちました。この2つは、貴金属の中でも変動率が比較的高い傾向があります。また、産業用の用途の割合が高いのが特徴です。
次に上昇が目立ったのが、日米の先進国の主要株価指数の上昇です。NYダウ、S&P500、日経225が、3位から5位に入りました。消費回復を想起させる日米の主要株価指数の上昇が、産業用の貴金属の消費拡大期待を増幅させる一因となり、パラジウムと銀の上昇を後押しした可能性があります。
一方、同じ貴金属でも、宝飾用の消費量が一定量ある金とプラチナは、パラジウムと銀のような、上昇にはなりませんでした。短期的な、景気回復期待による消費増加期待は、宝飾用よりも、産業用消費を増加させる期待を膨らませやすい、と考えられます。
先週は、上昇銘柄数が12(前回は18)、下落銘柄数が11(前回は5)、最大と最小を除く変動率の平均は▲0.1%(前回は+1.9%)でした。全体的には、7月10日(金)から7月17日(金)の週は “中立的だった”と言えると思います。
※金の今後の展望については、今週の週刊コモディティマーケット「金(ゴールド)は西へ。“大阪金”誕生!株と金の売買戦略を考える」で述べています。
7月10日(金)から7月17日(金)までの週のジャンル別騰落率
※プラチナとパラジウムは楽天証券のマーケットスピードCX内「海外市場」の、中心限月のデータを参照
※ビットコインは楽天ウォレットのビットコイン価格を参照。日本時間の前々週土曜日午前6時と前週土曜日午前6時を比較
※騰落率は前々週金曜日の終値と前週金曜日の終値より算出(前週金曜日終値-前々週金曜日終値)/前々週金曜日の終値






















































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