Money Hack 4:株式投資の損益通算や損失繰り越し

もったいない!相殺期間は3年間 難易度★☆☆

 株式投資により生じた売却損は、売却益や配当金と相殺して損益通算したり、残った損失を翌年以降の利益と相殺できるように3年間繰り越すことができます。

 しかし、そのためには自分自身で損益通算や損失繰り越しについて確定申告を行う必要がある点には十分注意してください。

 特に源泉徴収ありの特定口座の場合、利益が出た場合確定申告が不要なため、損失が出た場合も証券会社が勝手に手続きしてくれると勘違いしている方もいます。

 損益通算や損失繰り越しを怠ると、翌年以降の利益に課税されてしまい、余計な税金を支払う羽目になってしまいます。確定申告を忘れず行うようにしましょう。

Money Hack 5:配当金

配当金の確定申告は有利になる⁉ 難易度★★☆

 上場企業から受け取る配当金は、所得税と住民税合わせて20.315%の税金が源泉徴収されています。このまま何もしなくても税金の支払いは完了しているので問題ありません。ただ、一般的には所得金額900万円以下であれば、あえて配当金を総合課税で確定申告した方が税金面で有利になるケースが多いです。

 自身で、確定申告した場合としない場合とでシミュレーションをしてみてください。

 なお、所得税については確定申告をした方が有利でも、住民税については確定申告をしない方が良いケースが一般的です。住民税を確定申告すると、住民税の税額そのものだけではなく、国民健康保険料などのアップにもつながるため、住民税は申告不要とすることを頭に入れておいてください。