本日の注目通貨

ドル/円: 

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ

ダウ平均と日経平均の推移(2019年7月 ~ 2020年6月)

26日のNY株式相場は再び大幅下落。コロナ感染拡大でテキサス州やカリフォルニア州が経済再開を「延期」したことで、米国の景気回復期待が後退。週間ではダウ平均が▲3.31%、ナスダックが▲1.90%と3週間2週下落。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年7月 ~ 2020年6月)

26日のNY金先物の終値は1トロイオンス=1780.3ドル。
 コロナ感染拡大による米経済再開の遅れを懸念して米株が下落、マネーが安全資産を求めて金に流入しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が今後2年はゼロ金利を維持すると示唆したことも金の魅力を高めています。

26日のNY原油先物の終値は1バレル=38.49ドル。
 25日の安値から反発も、米国で拡がるがコロナ感染が石油需要の懸念を引き起こしているため、上値は重い状況。ただ、感染が本格的に拡大しないかぎり3月のような世界的なロックダウンは今のところ回避できそうで、緩やかな需要回復は継続するとマーケットは考えています。

 原油先物市場にとって目下の問題は、原油価格上昇が米国の原油生産の増加につながるおそれがあること。米国の増産が一時的な価格調整で済むのか、あるいは本格的な下落のきっかけになるかは、センチメントや、増産の規模など、その時になってみないとはっきりとはわかりませんが、いずれにしても原油価格の見通しはそれほど楽観できないことは確かです。

新型コロナウイルス 世界の感染者数 

 米国で新型コロナの感染が止まらない。1日での新規感染者数は約4万人と、これまでのピークだった4月の水準を上回りました。感染が広がるテキサス州はダラスやヒューストンで医療崩壊寸前。同州のアボット知事は経済活動の全面的な再開の延期に追い込まれました。フロリダ州やアリゾナ州でも経済再開を見合わせる方向。トランプ大統領の面目丸つぶれで、ここまま感染が拡散し続ければ政治責任に発展するおそれもあります。

 ブラジルではコロナ感染者数が100万人を突破。死者数も5万人超となるなかで、リオデジャネイロ州のビーチは多くの人々で賑わっています。多くの人はマスクを着用しておらず、ソーシャルディスタンスの1メートルも守っていなかったそうです。大統領も大統領なら国民も国民。コロナとは関係ありませんが、アマゾン森林乱伐でもブラジルは世界から非難を浴びています。