本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは108.02

下値メドは106.34

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

国内で新たに113人感染 東京都は60人

 ドル/円は107円台中心の取引が継続。26日(金曜)のドル/円の高値は107.36円。直近8営業日は高値が107.50円に届かない状況で107円台後半は重いイメージ。下方向も、6月で安値が106.50円以下だったのはたった2営業日しかありません。

 マーケットの目はFRB(米連邦準備制度理事会)が繰り出す景気刺激サプライズに慣れ、経済再開ニュースに慣れ、そして新型コロナの話題に慣れきっています。良い話を当然と思うようになり、何かあったら中央銀行が助けてくれると安心して株価が上昇していているところに、米国のコロナ感染拡大や米中貿易戦争のリスクが忍び寄っています。

 明日は、パウエルFRB議長のスピーチ。FRBが様子見モードに入ったならば、アップサイド・サプライズはしばらく期待できない。悪いニュースの方に反応しやすくなるでしょう。

 注目の株価と原油先物、そして新型コロナの感染状況は?「今日の注目グラフ」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

26日のドル/円のNY市場終値は107.22円

 前営業日の終値比+0.05円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の格言:

計画を立てるとき、私以上に小心な人間はいないだろう。しかし決断したら全てを忘れ、その決断を成功させること以外は考えない。-ナポレオン​

今日は何の日(6月29日):

長篠の戦い(1575年 - 天正3年5月21日)
ロンドンのグローブ座が焼失。翌年再建(1613年)
ビートルズ初来日(1966年)

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    NY市長「7月6日に経済活動再開の第3段階を開始」
    テキサス州知事「経済活動再開を一時停止」 カリフォルニア州も
    WHO(世界保健機関)が抗マラリア薬の治験停止を発表 死亡率下がらず

ドル:
    今年の世界経済成長見通し▲4.9%、2021年の見通しは+5.4%  IMF
    米国の今年の成長見通し▲8.0%、2021年の見通しは+4.5%  IMF
    米ファミレスの売り上げが徐々に回復。自炊疲れなどで客足戻り始める

ユーロ:
    ECB(欧州中央銀行)議事録:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の妥当性について討議「利点が欠点を上回る」
    ハンガリー中央銀行、予想外の利下げ。政策金利0.75% 

ポンド:
    英政府、有給休暇保証プログラム延長。財源は増税、保険料値上げ、年金減額

豪ドル:
    豪政府にサイバー攻撃「中国が背後にいる」との見方

トルコリラ:
    トルコ中銀 政策金利据え置き。利下げサイクルは終了へ

カナダドル:
    マックレム・カナダ銀行総裁「インフレ率低下を懸念している」

スイスフラン:
    スイス政府がマイナス金利によるSNB(スイス国立銀行)の収益を社会保障費に充当する計画

その他:
    フランスの高級食材店「フォション」が経営破綻
    中印対立。インドが中国製品ボイコットや対中関税引き上げを検討
    インド北東部で落雷、83死亡

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円: 

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ

ダウ平均と日経平均の推移(2019年7月 ~ 2020年6月)

26日のNY株式相場は再び大幅下落。コロナ感染拡大でテキサス州やカリフォルニア州が経済再開を「延期」したことで、米国の景気回復期待が後退。週間ではダウ平均が▲3.31%、ナスダックが▲1.90%と3週間2週下落。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年7月 ~ 2020年6月)

26日のNY金先物の終値は1トロイオンス=1780.3ドル。
 コロナ感染拡大による米経済再開の遅れを懸念して米株が下落、マネーが安全資産を求めて金に流入しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が今後2年はゼロ金利を維持すると示唆したことも金の魅力を高めています。

26日のNY原油先物の終値は1バレル=38.49ドル。
 25日の安値から反発も、米国で拡がるがコロナ感染が石油需要の懸念を引き起こしているため、上値は重い状況。ただ、感染が本格的に拡大しないかぎり3月のような世界的なロックダウンは今のところ回避できそうで、緩やかな需要回復は継続するとマーケットは考えています。

 原油先物市場にとって目下の問題は、原油価格上昇が米国の原油生産の増加につながるおそれがあること。米国の増産が一時的な価格調整で済むのか、あるいは本格的な下落のきっかけになるかは、センチメントや、増産の規模など、その時になってみないとはっきりとはわかりませんが、いずれにしても原油価格の見通しはそれほど楽観できないことは確かです。

新型コロナウイルス 世界の感染者数 

 米国で新型コロナの感染が止まらない。1日での新規感染者数は約4万人と、これまでのピークだった4月の水準を上回りました。感染が広がるテキサス州はダラスやヒューストンで医療崩壊寸前。同州のアボット知事は経済活動の全面的な再開の延期に追い込まれました。フロリダ州やアリゾナ州でも経済再開を見合わせる方向。トランプ大統領の面目丸つぶれで、ここまま感染が拡散し続ければ政治責任に発展するおそれもあります。

 ブラジルではコロナ感染者数が100万人を突破。死者数も5万人超となるなかで、リオデジャネイロ州のビーチは多くの人々で賑わっています。多くの人はマスクを着用しておらず、ソーシャルディスタンスの1メートルも守っていなかったそうです。大統領も大統領なら国民も国民。コロナとは関係ありませんが、アマゾン森林乱伐でもブラジルは世界から非難を浴びています。

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。