NYダウに調整色

 NYダウ平均株価には、やや調整色が出つつあります。目先、2万4,000ドル前後まで下がる可能性はあると思います。

NYダウ日足:2020年2月3日~6月19日

 NYダウは、6月11日の急落で、アイランド・リバーサルという弱気シグナルが出て、警戒感が高まり、以後、調整色が出ています。

【注】アイランド・リバーサル
 株価が、窓あけして急騰、高値でもみあった後、窓あけして急落、急騰前の水準に戻ることでできあがる形。高値でもみあった部分が、「離れ小島」のように見えることから、「アイランド(島)リバーサル(反転)」と呼ばれる。この形が出ると、上昇相場がいったん終了することが多いので、短期的な弱気シグナルとして意識されることがあります。

 米国で感染が再び拡大していることが、不安を招いています。トランプ大統領は、ワクチンが開発されるまで、ウィズ・コロナで経済を回し続けるしかない、との考えを示しています。ただし、それができるのは、感染の再拡大が一定範囲に収まる必要があります。経済を再び止めないで済むのか、今後の米国内の感染者がどう推移するか、重要な局面です。