本日の注目通貨

ドル/円:今週のレンジ予想:104.75円から111.00円

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今週の注目グラフ

ダウ平均と日経平均の推移(2019年6月~2020年6月)

 先週のNY株式市場は11日に、ダウ平均株価が1,861ドルもの大幅安となったが、翌営業には反発。ただ下落をすべて取り戻すことはできず、週間ではダウ平均が▲5.55%、S&P500が▲4.78%、▲ナスダック総合が2.30%と、主要三指標が揃って4週ぶりの反落。

 現在の株価には、良いニュースがほぼ織り込まれています。FOMCは様子見モードで、新しい緩和政策はしばらく期待できない。株価が今後上昇していくためには、実態経済が強くなる必要がある。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年6月~2020年6月)

 先週の金先物価格の終値は1737.3ドル。週ベースでは3%超の大幅上昇。ロングポジションの整理が進んだこと、FOMCが今後2年は利上げしないことを示唆したことで買いが集まりました。

 先週の原油先物価格の終値は36.26ドルで40ドルを手前に頭打ち。OPEC(石油輸出国機構)+の協調減産によって価格は反転したが、一方で市況改善を理由に米シェールが生産を拡大している。減産効果を相殺させることになるためOPEC+にとっては頭の痛い問題。

新型コロナウイルス 世界の感染者数  

 米国で新型コロナの感染が再び拡大。多くの州で感染数が増加しているのですが、特にテキサス、コロラド、フロリダなど中部と南部が深刻な状況になっています。この状況について「感染第2波」到来との報道がされていますが、どうやら、現在感染が拡大している地域では「第1波」が来ていると見るべきだそうです。つまり、国際的な人の交流が多かった沿岸部で先に感染が広がり、そこが一段落して今度は内陸部に感染が移っていったと考えるほうが合理的だという指摘です。

 中西部では初期の段階でから「ロックダウン反対運動」が盛んで、テキサス州の一部のレストランではマスク着用で入店禁止など過激な方向に進んでいましたが、トランプ大統領が都市封鎖解除をあおる発言を繰り返していることもあって、感染が拡大する中での、経済再開という事態になっています。

 一部からは9月末までには、米国における累計の死者数が20万を越えるという予想も出ています。7月4日の独立記念日までに15万に達するという説もあります。そこまできてなお止まらなければ、さすがにトランプ大統領の政治責任ということになるかもしれません。

ユーロ/円 日足